写真は大阪の枚岡神社です。BeeForestClubの本部が行った2017年のイベントです。
この翌年に行われたイベントに参加し、理事長の吉川浩さんのお話に感銘を受け、BeeForestClub埼玉が生まれました。
動画は埼玉県新座市にある普光明寺さんの大ケヤキです。
御住職さまとお話をする機会をいただき、日本みつばちはポリネーターとして大変大事な存在の生き物で、さらに生息することが難しくなってきている現状をお話しさせて頂きました。
普光明寺さんも日本みつばちを大事に思いながらも、お寺に来られる方々に怖い思いをさせてないかどうか悩んでおられました。
日本みつばちは大変おとなしい虫であること、そして、このような大きな木が無くなってきているので、生息していくのが困難になってきてることを理解してくださり、
この木に日本みつばちが住み続けられるように配慮をしてくださっています。
普光明寺さんのご近所に住む私の友人が、みつばちの様子をレポートしてくれることもあり、少し遠くに住んでいる日本みつばちですが、家族のように感じています。
日本みつばちと西洋みつばちは、同じ蜂でも大きさも性格も違います。
一般に知られているのは西洋みつばちですね。ずっと日本に住んでいるのは、このおとなしい日本みつばちです。そして、日本みつばちは野生なのです。
西洋みつばちは飼われているので家畜です。個人の所有物になりますね。
なので、日本みつばちと西洋みつばちの1番の違いはこの部分にあります。
日本みつばちは住処を減らしています。なぜなら日本みつばちの巣になる大きな木が減っているからです。家畜の西洋みつばちは飼われているので、住処の心配はありません。
では日本みつばちも飼われれば大丈夫なのでしょうか?
野生の生き物を飼うことができるのか、という問題があります。
日本みつばちは冬眠しません。冬の間、蓄えた蜂蜜を食料にして寒い冬を生き延びる生き物なのです。
昨今、この日本みつばちの蜂蜜が欲しくて、巣箱を置く人が増えています。誰でも日本みつばちを飼えるようなキットを売る業者も増えています。
養蜂家として届け出ることもなく、日本みつばちの蜂蜜をとっている人もいるようです。
誰のものでもない野生の虫であるのですが、魚などのように漁業権のような規制がありません。冬越しの蜂蜜をとってしまうとどうなるのかということを、真剣に考えて日本みつばちと関わっている人は、どのくらいいるのでしょう。そしてこのままいくとどうなってしまうのか。
人間の欲やエゴで絶滅した生き物はたくさんいます。日本みつばちが絶滅に瀕しているのかというと、その明確なデータはありません。
BeeForestClubは日本みつばちを増やし、ポリネーターとして本当の森を作る活動をしつつ、日本みつばちの生息状況を把握するという役割も担っています。
西洋みつばちは家畜なので、外国から女王蜂を輸入しています。しかし野生の日本みつばちは、自分たちで冬を越さなければいけません。そのためには蜂蜜を奪ってしまうと冬を越すことができず死んでしまうのです。女王蜂も死んでしまうのです。
蜂蜜を採ることは、冬越しができる十分な蜂蜜を残さなければならず、売るほどとれるものではありません。また日本みつばちが減っているもう一つの理由として、アカリンダニの被害があります。
日本みつばちは蜂蜜を奪われ、養蜂家の方が「蜂は森へ帰った」と言ったことがあったそうですが、実際には生きていく食料がなく帰ったのではなく死んでしまうのです。
私たち人間はテイカーではなく、これからはギバーとしての役割を見直さなければいけない状況であることを、薄々感じている人は多いと思います。
カーボンニュートラルなど地球の存続にも影響を与えることだからです。
それら詳しいことはBeeForestClubのセミナーなどでお話ししています。
日本みつばちの役割は、地球の温暖化についても、大変大事な役割を果たしているのです。
最終的には自分たちの首を絞めてしまうことになる前に、自然の流れを壊さない私たちのあり方を見直したいですね。
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